相対性理論好きとボーカロイド好きは必聴、真部脩一の新ユニット『Gameni』

さて、このblogでも度々紹介している真部脩一さんがボーカロイドを使った新しい活動を始めていました。真部さんは やくしまるえつこ らと共に相対性理論を結成し、タルトタタンやハナエのプロデュースを手がけたバンドマン。そんな彼が次に選んだパートナーは人間ではなくvocaloidでした。Gameniの新曲にして処女作、身代わりキボンヌが視聴できるので、とりあえず聴いてみて下さい。

まず凄いのは歌詞のストーリーに合わせた曲の展開。

Aメロ・・・女王様っぽさを出す落ち着いた単調な感じ
Bメロ・・・雄大さとリア充感を出す長音。疾走感を出すリズム。
サビ・・・ストーリーのどんでん返しを表現するように転調

もう完璧です。メロディと歌詞をなぞるだけで頭にアニメーションが浮かんできます。彼のメロディセンスは流石としか言えません。

 

さらに歌詞が素晴らしい。

金銀細工に囲まれたお城に住んで豪華絢爛な生活をしている女の子

恋をして雄大な大自然を駆け巡って時間が華やかに流れていく

まさに完璧な王女様の物語

と思ったらサビで突然

私は王女様じゃない!!暮らしは退屈でまるで生贄のよう!

臣民は私を本物だと思っているけど、みんな気づかないの?

って歌詞になって「アアアッ!!!曲名がそう言えば身代わりキボンヌだった!!」と感動しました。

 

主役になれるだけの力量を持ったギターが脇役に徹し、打ち込みのエレクトロニックサウンドとvocaloidのデジタル音声を調和させた楽曲のバランス感覚が実に素晴らしいです。ドラムは赤い公園のうたこすさん。めっちゃ上手いですね安定感が半端ない。タルトタタンを初めて聴いた時にも思ったのですが、真部さんは楽曲全体を構成するのに秀でてますね。しかしボカロが初めてとは思えないくらい違和感のない調教具合なんだけど、やはりこれも音楽センスなのでしょうか?下手な女性ボーカリストを探すよりvocaloidを使ったほうが彼の音楽を表現できるのではないかと思ってしまった程です。

 

真部さんの新ユニットGameni名義のボカロ曲はIA/02-COLOR-というアルバムに収録されています。IA PROJECTという多角的にクリエイターの創作活動を支援することを目的としたプロジェクトがあります。そのプロジェクトの第一弾企画として、新進気鋭のボカロクリエイターを中心としたコンピレーションアルバムIA/01-BIRTH-が2012年の4月25日に発売されました。

IA PROJECTの第二弾企画として、ボカロPのみならず様々なシーンで活躍しているアーティストが参加した、IA/02-COLOR-というコンピレーションアルバムが発表されました。元相対性理論の真部脩一さんは、風味堂とかスネオヘアーなどに加え、このコンピレーションアルバムに参加したと言うわけです。真部さんならきっとvocaloidしか表現できない音楽、人間では達成できない歌唱を生かした名曲をたくさん作れる気がします。全くの個人的希望ですが、1枚くらいボカロオンリーで構成されたアルバムが出て欲しいですね。そしたら買います。