初期の相対性理論や進行方向別通行区分が録音したスタジオをご存知でしょうか?クロスロードスタジオという名前は、これらのバンドのファンならば一度は見たことが有ると思います。音楽が本業ではない自分ですが、twitterで見学を打診してみたら快くご了承頂いたので、期待に胸を躍らせながら行って来ました。
クロスロードスタジオはインディーズ時代の相対性理論、またその前身バンドである進行方向別通行区分がCDを録音したスタジオとして知られます。三軒茶屋駅から徒歩8分程度、駅を出てまっすぐ北に向かって歩き、ゴリラビルが見えたら左折して右側。看板の写真を撮っていたら良いタイミングでスタジオのご主人が現れ、導かれてスタジオに入りました。
クロスロードスタジオの内部

3階が12畳のレコーディングスタジオ、その右後側が録音部屋兼待機部屋です。お邪魔した率直な感想は「想像よりも遥かに狭い!!」。大手スタジオに慣れている人はビックリするかもしれない空気感です。下北や高円寺の小さなライブハウスと近い雰囲気。
部屋の右側にギターアンプとマイクがあります。「やくしまるえつこ」や「田中」が使ったマイクかと思うと少し感慨深い。マイク左下に見えるヘッドホンは定番のSONY MDR-CD900STですね。
部屋の正面には20年以上現役の渋いPerlのドラムセット、左後方にベースアンプがありました。アンソニーさんがスラップを弾き狂ったアンプですたぶん。
エンジニアが録音機材を弄る小部屋はギターアンプの後方にあります。某Music Japanのメルマガでウナギの寝床と称されたとかなんとか。確かに狭かったです。
ミックス部屋でお話してきました

2階はエンジニアさんによるミックス作業が行われる部屋ですが、後方にはレコーディングをしてないメンバーが休憩するスペースがあります。
ここでお茶をしながらご主人(@crossroad_st)と奥様(@shibainu47)と、クロスロードスタジオの歴史、今はなき東急玉川線の話、科学の話など取り留めもない談笑をしてきました。
クロスロードスタジオの音
「クロスロードスタジオで録音すると理論っぽい音になるぞ」と言われるみたいですが、理論風にも全く違う風にも出来るとのこと。例えばLunkheadとか全然ちがいますよね。きっとどんなジャンルの音楽でも、バンドの方向性を見据えながらキッチリ仕上げてくれます。クロスロードスタジオの音作りに興味がある人は、公式blogの記事を読んでみると良いかもしれませんね。
渋谷に近くてスタジオの値段が安い。また相対性理論や進行方向別通行区分などのバンドを録音した実績があるところだけがクロスロードスタジオの魅力ではありません。バンドにマスタリングの予算がない時には、2ミックスマスターの段階で音圧を上げるという裏技的要望にも答えてくれると言うように、バンドの内情を理解した上で要望に答えてくれるところが、多くのアマチュアバンドに支持される理由なのでしょう。
初めて世田谷線に乗って三軒茶屋に来たのですが、旅情を感じさせるステキな路面電車でした。三軒茶屋は都心から近くて商店も充実しているのに閑静。こんな場所に住めたら良いなー。6時間も雑談して貰った上に、おみやげにクロスロードスタジオのステッカーを貰いました。どうもありがとうございました!
