オーダーメイド本棚のススメ
部屋にピッタリ合う本棚を探すのは難しい。僕は出窓の下に丁度収まる横長薄型の本棚が欲しかったのだが、既製品でピッタリくるものはなかった。ネットには本棚のオーダーメイドのサイトがあるが結構高くつく。
本棚は自作すればとても安い。ホームセンターや東急ハンズに行けば1枚1,000〜2,000円くらいで2m程度の板が買え、なおかつ板を望みの大きさに切ってくれる。寸法をキッチリ測ることを忘れることのないよう。板の厚みを考慮し忘れることが良くある。
これが買った板。170cmの横板が2枚、80cmの縦板が3枚、縦板は起きたい本のサイズに合わせて5枚を準備した。写真の真ん中にあるロールは木口テープと呼ばれるもので、所謂ツキ板だ。この板は集積材なので切断面の見栄えが悪い、それを隠すために貼るわけである。
部屋の雰囲気に合わせて板を塗る
木口テープを貼ってヤスリをかけたら水性ニスで塗装をする。本棚を全部組み立てた後で塗装するか、板の塗装してしまうかは意見が分かれるところだが、部屋が汚れてしまうのが嫌なのでベランダで板の塗装をした。
本棚の自作で一番難しいのは塗装だ。ムラにならないように塗るのが難しい。部屋の雰囲気に合わせて薄い茶色にしたが、よく見ると棚板ごとに色が違ってしまった。本を置いてしまうので側面以外はあまり目につかないから良いとする。
塗装が終わったらあとは組み立てるだけだ。ボンドをしっかり塗って、板が割れないように気をつけながらネジを締め込む。一人で板を支えつつネジを締めるのは大変なので、手伝いを呼んでおくか、または台を予め準備しておくかをする必要がある。ネジを十数本締めるのはとても大変なので、電動ドリルは必須だと思う。
自分の部屋にハマる本棚
前置きが長くなった。これが完成した本棚である。窓枠の下にぴったり収まった。薄型なので部屋の圧迫感もない。大成功だと言えるだろう。
前述したように塗装ムラがあるが、本を置いてしまえばこの通り。棚板はほとんど見えない。「じゃあ塗る必要ないんじゃ…」とか言わないで欲しい。過程が大事なのだ。
僕の本棚に興味がある人はいないと思うが一応少しだけ拡大しておく。右側は大型本が入るように棚板の間隔を広めにした。カメラや電子工作の本が置いてある。「恋するぱんつ」と言うエロ漫画は誕生日プレゼントに貰ったもの。完全自殺マニュアルもある。右下には沙村広明の蹂躙史エピトマイザがある。
左は小さい本を沢山入れるために棚板を多くした。実は設計ミスをして縦を昔の文庫本に合わせてしまったため普通の文庫が入らない。なので小型アンプやFire Kingのマグカップが飾ってある。CDは収まるサイズなので結果オーライということにしておく。
塗装から組み立て終了までおよそ半日かかった。完全に乾燥するまで一日は見たほうがいいだろう。かかる費用は板代、塗料代、工具代を合わせて7,000〜12,000円くらいだろうか。工具を既に持っている人は安く収まるはずだ。
終わりに
本棚なんて所詮は棚なんだけど、自分で作れば思い入れも湧く。この本棚に入りきらなくなったら再び棚を自作するのも良い。この部屋を出るまではこの棚を使い続け、引っ越しをしたらまた新しい部屋にピッタリ合わせたものを作ることだろう。
DIYは楽しい。

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