魔法が使えないなら死にたい / 大森靖子

初めて大森靖子を見たのは進行方向別通行区分の対バンとしてだった。ギター1本の弾き語り形式だったけど異常に良かった。いかにライブが凄いかはこの動画を見てもらえれば分かる気がする。アイドルイベントにギター一本で出て沸かせられるのは本当に凄い。

演奏終了後に物販でCDを買った。大森靖子が手売りしてた気がする、曖昧だけど。勇気を出してサインを貰えば良かったとずっと後悔している。

 

さて、1stアルバムの魔法が使えないなら死にたい、端的に言って名盤だ。アコギ+打ち込みは別に最近始まったことじゃないはずなのに新鮮に感じるのはなんでなんだろう。音の使い方が僕のイメージする近年のサブカルっぽいからなのかもしれない。ニコニコみたいな。弾き語り系とピコピコ系が混在したアルバムだ。

弾き語りライブでハマった人なので、僕は弾き語り系の楽曲が好きだ。6曲目が個人的なアルバムベスト曲。メロディから歌詞からアルペジオの音の選び方まで全部が好みの直球ど真ん中。転調からの「一年ぶりの夏なのに君の裸を眺める夢を見て」で完結する世界が好き。4曲目と14曲目はノリノリな感じが良し、1曲目と9曲目と11曲目はしっとり聞かせる感じで良し、5曲目と7曲目は短調の歌謡曲風で良し。ハズレがないし聴き込めば聴き込むほど味が出るスルメ盤といった感じだ。

 

ピコピコ系楽曲、これはメンヘラ感が増すので弾き語りが好きな人は苦手かも。2曲目「音楽を捨てよ、そして音楽へ」はポップな音と重い歌詞。サビ前のとこなんて苦手な人はダメだと思うけどこれが大森靖子。音楽は救いだ。3曲目「新宿」 、出だしがきゃりーぱみゅぱみゅ♪なのが、心から凄いと思った。歌詞とピコピコ打ち込みと改札音のサンプリングが溶け合って2010年代の新宿の一面を出していてとても良い。アルバムにおけるピコピコ系楽曲の比率は2nd以降増していく。他のアルバムについてもそのうち書きたい。

 

 

1. KITTY’S BLUES
2. 音楽を捨てよ、そして音楽へ
3. 新宿
4. ハンドメイドホーム
5. あたし天使の堪忍袋
6. 夏果て
7. 鮪漁船のうた
8. 背中のジッパー
9. 最終公演
10. I love you
11. 歌謡曲
12. 高円寺
13. 秘めごと
14. 魔法が使えないなら

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